あたしは委員長を呼ぶと、他の人に見られないように岩場の影に連れて行った。
委員長はいきなり連れてこられてオロオロしてる。
「な、何ですか?」
「委員長、メガネとって貰っていい?」
?マークを浮かべる委員長をよそに、あたしはメガネを奪い取って委員長の前髪を上げた。
「え?な、なんですかっ!?」
「…………」
反応が薄い紗梨。何も言わないし。こんなことじゃ紗梨は喜ばないか……。
と思ったけど、杞憂だったらしい。
「……イイッ!委員長!そのまま地味で暗い平凡もしくはちょいブサでも美味しいけど!隠れ王子なんてっ!隠れ可愛い!あーイイッ!何で気付かなかったんだろ、私ってば!」
妄想爆発してる。あー委員長ビックリしてる。多分、意味分かってないけど。この王子顔の自覚無いもんなぁ。
「絢灯!この話のったぁぁぁ!こんな王子が雑魚に輪姦されるのを見てられないわ!やっぱり初めては……」
「はい、おしまい!」
あたしは紗梨の頭をひっぱたいた。委員長の耳が汚れるわ!
「委員長、鬼ごっこの時にはコイツが守ってくれるんで安心してください」
「この子が……?」
委員長はちょっと不安そうだ。まぁ、見た目は紗梨は普通の女の子だもんね。見た目だけは。
「この子、性格ひん曲がってますし、結構色んな意味で強いんで大丈夫です」
うん、色んな意味で。強くなければ今頃……狼達にヤられてますから。
「そうなんだ……。明日は……よろしく?」
「ええ、もちろん!まかせて、おかず!」
……紗梨、まぁいいか。これなら大丈夫そうだもん。


