女子DEATHヒーロー

 あたしが言うと、紗梨は目を輝かせた。
 チョロすぎる、紗梨。

「誰でも?」
「誰でも!何人でも」
 ちょっと男共が可哀想だけど仕方ない。どうなるか央太は分かっちゃってるからめっちゃ首振ってる。
 前にも犠牲になってるもんね……。央太を選ぶとは限らないし。

 まぁ、仲間の為に犠牲になりなさい。

 紗梨は超輝いた目で央太と委員長の方を見た。
 妄想が爆発してるらしく、紗梨の鼻息が徐々に荒くなってきた。

 ……顔は良い方なのに残念過ぎる。

 紗梨は笑顔であたしの手をとった。

「のったぁぁぁ!」

「交渉成立!」

 紗梨なら安心だ。途中でフラフラどっか行きそうではあるけど。
 くぎ差しとけば大丈夫か。

「ただし、途中で放棄したら好きにして良いってのは無しだから」
「もー絢灯☆私を見くびらないでよ!途中放棄なんてしないよ」

 欲の為なら何でもするし、こなすもんね……。

 恐い女だ。

「じゃあ、紗梨……明日の鬼ごっこで滝彦委員長を早々に捕まえて守って」

「……明日?」

 ちょっと動揺する紗梨。……やっぱり何か色んなものを覗くつもりだったか。腐的な絡みを。
 あたしは紗梨に2つ交換条件を出したから抜かりはない。

「紗梨、耳寄り情報を一つ」
「えーなにー?」

 ちょっとやる気無くなってるな、こいつ。あからさますぎる。
 あの学園いればいつでもみえるじゃん……。って言ったら、確実に紗梨に色々言われて怒られるから言わない。


「委員長の秘密を教えようか?」
「秘密?」

 今のところ、多分あたししか知らない、紗梨が好きそうなとっておきの情報。