目を背けるように央太たちとは反対に目を向けると、ずっと遠くの入り口付近に葉月センパイが見えた。
珍しい。……風紀委員の御披露目があるからだろうなぁ。
生徒会長は相変わらず、爽やかな顔で立っていた。
ああっこっち向いた!慌てて目をそらす。苦手だ。
あたしがぼーっとしてると、名前を呼ばれた。
『鈴木絢灯、出てこい』
拓兄に呼ばれて、あたしと央太と佐々木は目を見合わせると壇上に向かった。
なんであたしたちが呼ばれたのか分からない人達は色々話している。騒がしい。
あたしたちが壇上に立つと声はやんだ。拓兄も来たから。
あれ?委員長いないじゃん。メガネ男子センパイが。
一応、センパイとも話し合った結果委員長は変わりなくセンパイってことになった。
「拓兄、滝彦委員長は?」
「知らん」
えー……。委員長って気が弱いから出てこれないんだろうなぁ。
あたしは壇上から滝彦委員長を目を凝らして探した。委員長……存在感が無さ過ぎて見付からない。二年だから……あ。
発見!目が合ってそらされた。
……出たくない気持ちは分かるけどさ。
でも、超笑顔で見たのにそらされるとショックだよね。


