夏が終わり、秋が来て、それは、いつのことだっただろう。

彼女と会わなくなって1年以上経った今となっては、もう詳しいことは忘れてしまった。
ただ、ユウカの誕生日が12月23日で、そのときは彼女はもうすでにこのバイトをやめていたことは覚えている。

そう、ユウカはここを止めたのだ。

それは、秋がはじまってしばらく経った、ある日。

本当に、ただの「ある日」の出来事だった。