「自分の恋心に気付いた彼は明日、自分の想いを告げようと決心しました」 そこまで言うと、柳井の表情が悲しげな色に包まれる このままハッピーエンドで終わるんじゃないの? はやる気持ちを抑えて次の言葉を待った 「次の日……彼女は姿を現しませんでした。 最初は風邪か何かだろうと思っていましたが、一週間…二週間しても一向に来る気配はないし音沙汰もない 心配になった彼らは彼女の家を訪れました そこには… 空き家になった家しかありませんでした」 「……ッ!!!」 衝撃的だった