シルバーとブルーに光る鮮やかな大きなステージ


上を見上げればステージの明るさに負けまいと星達が光り輝いている





「"sugar night"」
「シュガーナイト」



多くの人は今か今かと待ち遠しそうに隣どうしで囁きあっている





パーン



『キャーー---!!』

わき上がる歓声と鳴り響く爆発音と共にステージから出てきた四人の男



「みんなー!!今日は来てくれてありがとう♪」

赤い髪のやや背が高めの男は片目をつぶって、ニッコリ笑い白い歯をちらつかせる


「もうみんなもご存じ俺達sugar nightでーす☆」

綺麗なブルーの髪の少し小柄な男の子はまだあどけなさが残る可愛らしい笑顔をみんなに向けてブンブンと手を振っている


「今日はここにいるみんなに♪」

黒髪を下の方で結っている眼鏡をかけた男は微笑してマイクをゆっくりと最後の1人に渡す


「俺達の最高の歌をみんなに捧げます」


最後のひとりは

一際輝く金色の髪に鮮やかな金色の瞳

腰まである長いその髪が揺れるたびキラキラと照明と反射して宝石のように光り輝いている


♪~♪~


彼の声が途切れるとすぐにアップテンポのサウンドが流れ出した――――…‥



彼らの声は砂糖菓子のように"甘い声"

聞いた人をみんな虜にする"美しい声"

聞いているだけで心が落ち着く"優しい声"

そして…時折見せる"哀しい声"

彼の声はまさに神様がくれた贈り物


甘すぎて
美しすぎて
優しすぎて
哀しすぎて

誰の物にも出来なかった

できるわけがなかった…



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