「そういえばさ、先輩がアユちゃんのこと見たがってたぞ。集まりに連れて来いって」 「無理」 「一回ぐらいいいじゃん。アユちゃんだって、みんなの前で正式に壱星の彼女だって紹介してほしいよね?」 「え……あ、うん」 ん?何だか全く話が見えないけど、頷いちゃって大丈夫だったのかな? 小野君の先輩があたしのことを見たがってる? 集まりに連れてこい? やっぱり何のことだかサッパリ分かんない。 ちょっとだけ不安になって、隣にいる小野君に視線を向ける。