「……――壱星!!」 伏し目がちに歩いていると、誰かが大きな声で小野君の名前を呼んだ。 顔をあげて駆け寄ってくる人物に視線を向ける。 「あ……」 それは、以前コンビニの前でゲラゲラと笑っていた小野君の友達だった。 「アユちゃんも一緒だったんだ?」 「どうも……こんにちは」 「そんなにかしこまるなって!!」 「……はぁ……」 あたしの肩をポンポンと叩くと男の子は小野君に視線を移した。