「配達」 「え?何の?」 「ピザ」 あまりに呆気なく答えた小野君に思わず拍子抜けする。 「お前に教える必要はない」 と言われると想像してたのに。 もっと早く聞けばよかったよ。 「へ~。ピザの配達かぁ。かっこいいね。うちもよくピザ注文するんだけどスタッフのお兄さんカッコイイ人多いんだよね~」 小野君がピザの配達をしてるなんてね。 親近感がわいて、あたしはウッカリ口を滑らせた。