「小野君……実は、あたしトイレに行きたいの」 「……ハァ?」 「ずっと我慢してたけど、もう限界だよ。どうしよう……漏れちゃうかも!」 「お前なぁ、ガキじゃねぇんだから我慢しろよ」 「無理だよぉ。ここからうちまで少し距離があるし……!!」 「ったく。お前ってなんでそんなにバカなの?」 小野君は呆れたようにそう呟くと、あたしにヘルメットを手渡した。