≪プルルルル~~♪♪≫ 無機質な機械音が3回目でブチっと途切れる。 その後に聞こえてきたのは、小野君の不機嫌そうな声だった。 「何だよ」 「……あ、小野君?」 「俺に電話してきたんだから俺に決まってんだろ」 「エヘヘ、ですよねぇ」 小野君の声の威圧感は想像をはるかに超えていて。 挫けそうになる心に鞭(ムチ)を打って話を切り出してみる