男の子は苦笑いを浮かべながら部屋に入ると、あたしの隣に座った。 「こいつ、俺のクラスの直人」 「どうも」 小さく頭を下げた直人君につられあたしも頭を下げる。 薄らと日焼けした肌に、白く光る整った歯が印象的で。 目が澄んだように綺麗で何の濁りもないように感じられた。