―――……… 学校が終わると、あたしはその足で小野君の家に向かった。 「明日、英語の小テストがあるんだって。一緒に勉強しない?」 本当は小テストなんてどうでもいい。 でもそんな口実を使ってあたしは二日続けて小野君の家に遊びにいくことに成功した。 昨日の漫画の続きがどうしても気になって。 とは口が裂けても言えなかった。 「お前、本当は漫画読みに来たんだろ?」 「ち、違うよ!」 部屋に入るなり怪しげな目を向ける小野君。 あたしの魂胆は全てお見通しのようだ。