……暇だなぁ。何もやることがないよ。 口数の少ない小野君と二人っきりでいるとすぐに会話が尽きてしまう。 でも、そんな沈黙も今は気にならない。 以前は沈黙を避けようと、ベラベラ小野君に喋りかけていた気がする。 そう考えるとあたしと小野君の関係は少し前に比べ、進歩したのかもしれない。 当の小野君もそんなことまったくおかまいなしに煙草を吸ったり、雑誌を読んだり自由気ままに過ごしている。 小野君の前世は猫だ。 絶対、猫だ。 あたしは小野君をジーッと見つめながらそんなことを考えていた。