でも、小野君に借りって何のことだろう。 お母さんの誕生日に頼んだピザのオマケのこと? ケン兄と小野君の繋がりってそれ以外考えられない。 腕を組んで考え込んでいると、パタンというドアの閉まる音がして。 振り返った瞬間、心臓がジャンプした。 「お、お、小野君……おかえり!」 乾ききっていない髪を首に掛けたタオルで拭いている小野君から思わず目を反らす。 お風呂上りということもあり、小野君の表情は艶っぽく、いつにもまして男の色気が全身から溢れだしていた。