「タクシーはさっき呼んだ。それよりヤバいのは雷だ」 「……え?雷?確かにまだ19時前なのにやたら暗いね……」 「タクシーはあと30分でくるらしい。それまでもつといいけどな」 そんな期待も虚しく、タクシーが到着する前に大粒の雨が降り出した。 「小野君!あたし傘持ってないよ!!」 慌てふためいて辺りを見渡すけれど雨宿り出来そうな場所はない。 「諦めろ」 小野君は溜息交じりにそう小さく呟いた。