「無理に笑う必要はないよ。泣きたい時は、泣いた方がスッキリするもんだし」 「……だよね、ありがとう」 直人君の優しさが胸に染み渡る。 でも、ここで直人君の優しさに甘えちゃダメ。 その優しさに甘えても、きっと何も解決しない。 直人君にも失礼だ。 だって、こんなことになっても、あたしの小野君への想いは変わっていなくて。 振り回されても、傷付けられても…… あたしは小野君のそばにいたい。 何があってもこの気持ちだけは揺るがないんだ。