夏祭り当日。 あたしは早くから出掛ける準備に取り掛かっていた。 「あのさ、夏祭り……一緒に行かない?無理だったらいいんだけどぉ……」 「分かった」 遠慮がちにお願いすると、小野君はアッサリ承諾した。 ちょっぴり拍子抜けしたけど、小野君と一緒に過ごせると思うと胸が弾む。 小野君と付き合ってもうすぐ4カ月。 デートらしいデートは今日が初めてだ。