「小野君が浮気なんてするはずないよ……」 「でも現に小野が女と歩いてるの見たんだ。ただ歩いてたんじゃない。腕組んで親しげに歩いてた」 視線がグラグラと揺れて、胸が張り裂けそうになる。 こんな気持ち、小野君と付き合ってから始めてだ。 今まで小野君が浮気するなんて考えたこともなかったから。 「ごめん、ちょっと一人で考えたい」 激しくなる動悸に胸を押さえながら立ち上がると、突然直人君があたしの手を掴んだ。