夏休みに入る少し前。 「ちょっといい?話があるんだ」 あたしは直人君に裏庭に呼び出された。 断る理由もないあたしが静かに頷くと直人君は「ごめん、急に」と語気を弱めた。 「小野とはうまくいってる?」 「うん……」 「そっか」 裏庭のベンチに腰掛けると直人君は柔らかい笑みを浮かべた。