「お~い。小野君……聞いてる?」 いくら待っても何も答えようとしない小野君の顔をまじまじと覗き込んで、あたしはクスッと笑った。 「やっぱり小野君は子供だよ」 無防備な表情でスヤスヤと小さな寝息を立てる小野君。 「普段はカッコイイのに、寝てる時は可愛いね」 あたしは小野君の頭を優しく撫でながら、ポツリと呟いた。