家族4人で食卓を囲むのは久しぶりだ。 父は毎晩残業続きだし、ケン兄は夜遊びに精を出している。 テーブルの上のケーキやピザやサラダ、それに小野君に貰ったチキンやポテト。 ご馳走はあっという間にあたし達の胃袋に吸い込まれていった。 「それにしてもアユに彼氏がいたなんてねぇ」 洗い物をしていると、食器を流しに置きながら母がニコリと笑った。 頼んでいないチキンやポテトが届いた理由を聞かれ、あたしは正直に答えた。 「付き合ってる人がいるの」 驚くと思っていた母は以外にも落ち着いていた。