「アイスなんて頼んだら小野君に悪いでしょ!今日だってオマケつけてもらってるのに。小野君にたかる様なことしないでよ!!」 「あんなのほんの冗談じゃん。それにさっきのバイト君も仕事が忙しくて小野君に伝え忘れるだろ」 絶対に冗談じゃない。 ケン兄のアイスへの執着は異常だ。 「お願いだから、あたしと小野君の邪魔をするようなことしないでよね」 「はいはい、すいませんでした。これでいいか?あー、腹減った」 全く反省の色を感じないケン兄は、そそくさとリビングに戻っていった。