「じゃあその小野君とやらに伝えといて。今度はアイスにしてって」 「はい、分かりました!」 男の子はペコリと頭を下げると再び玄関の扉に手を掛ける。 「一番はバニラ、二番はストロベリー、でも、アイスなら何でもいいから」 ヒラヒラと嬉しそうに男の子に手を振るケン兄の頭の中にはアイスのことしかない。 「……ちょっと!ケン兄!!」 あたしは男の子が帰ると、玄関先でケン兄を睨んだ。