翌日、舞子に昨日の出来事を話した。


小野君に言われた甘い台詞と最後のキスは……ちょっぴり省いちゃったけど。


「仲直りできてよかったじゃん!!でも、何だかんだ二人はすぐに仲直りするって思ってたけどね」


不敵に笑った舞子。


「どうして?」


そう尋ねると、舞子はあたしの耳元にそっと口元を寄せて囁いた。



「小野君がアユのこと離すわけないもん」


舞子の言葉に顔が火照り始める。


……そうだったら……嬉しいんだけどな。



この会話を聞かれていたら小野君に睨まれちゃうと思うけど。



すると、舞子が突然パンっと手を叩いた。


「てかさ、今日暇~?駅前のアイス屋さん全品半額なんだけど一緒に行かない?」


「あ~ごめん!今日はお母さんの誕生日なの」


「そっか。パーティでもやるの?って、やるわけないか」


「……あ、そうなの。毎年恒例で」


「えぇ?!マジで?アユんちの家族って仲良いいんだね」


「あはは……そうかな?」


少し照れくささを覚えたあたしは、ポリポリと頭をかいた。