そのまま下駄箱に向かい、力任せに脱いだ上履きを突っ込む。 何だ、やっぱり追いかけてきてくれないんだ。 安心と同時に訪れる胸の痛みは気付かなかったことにしよう。 ようやく乾き始めた涙がまた溢れてしまわぬように。 ローファーに履き替えて一歩を踏み出そうとした時、 「お前、バカか」 そんな声と同時にグイっと強い力で腕を引っ張られる。