「悠介がアユちゃんのことやたら気に入っててさ。素直そうで可愛い良い子だって。
ふざけて壱星に『アユちゃんと別れたら、狙っていい?』って聞いたらしくてさ。壱星、マジで怒ってた」
「小野君が……?」
「そうそう。その後は終始ムスッとしてて怒りモード全開でさ。いつも怒ったような顔してるけどあの時はみんな触れぬ神に祟りなしって感じだった」
その日のことを思い出したのかクックッと喉を鳴らして笑う彰人君。
「だから今回は壱星がヤキモチ妬いたって考える方が無難。あいつの性格上、明日にはケロッとしてるって」
「そうなのかなぁ……」
確かに明日になれば小野君はいつものように「コーヒー買ってこい」なんて上から目線で命令してきそうだ。



