「男って女の子には頼られたいって思うもんだよ。それが自分の彼女だったらなおさらね」 「ふぅん、彰人もそうなの?」 「そりゃそうだ。舞子が俺より先に壱星に相談したなんて知ったら、俺もムカつくし」 「あり得ない話だわ。でも、彰人より小野君の方が頼りがいありそうかも」 「おいおい、舞子〜……そりゃないだろ~?」 その会話から二人の力関係が手に取るように分かり、あたしはクスッと笑った。