小野君は、あの後すぐに早退してしまった。 「教室に戻ってきた時の小野君、すごい顔だったんだから。目なんかこんなに吊りあがっちゃってさ」 放課後。 舞子が小野君の顔を再現してくれた。 人差し指で目を吊り上げておどけてみせる舞子。 口には出さないけれど、あたしを励まそうとしてくれているのかもしれない。 「それにしても、タイミング悪かったなぁ。壱星が怒るのも無理ないわ」 あたしを心配した彰人君は、わざわざ友達との予定をキャンセルして話を聞いてくれた。