「……いてて……」 突然手を離された拍子で、斎藤君は廊下に激しく尻餅をついた。 「斎藤君、大丈夫?」 慌てて斎藤君に手を差し出すと、斎藤君は首を横に振った。 「早く小野先輩のところにいってください。全部、僕のせいです……。本当にすみません……」 「……ううん、大丈夫だよ。小野君が怒ってるのはあたしのせいだから」 ポケットに片手を突っ込み歩き出した小野君をあたしはすぐに追いかけた。