王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~


「あれ……君もしかして……」


「覚えていてくれたんですか?」


嬉しそうハニかむ男の子。


あたしはこの学校に転校してきた日のことを思い出していた。



希望と不安を胸に新しい学校の門をくぐると、前を歩いていた男の子が派手に転んだ。


周りの生徒達は明らかに引いた目で男の子を見つめ、誰一人近づこうとはしなかった。