「図書室か……」 斎藤君という男の子の手掛かりは図書室と眼鏡をかけているということだけ。 あたしはすぐさま別棟にある図書室に向かった。 「いない……かぁ」 図書室に入って中を一通り見渡しても、それらしき人物は見当たらない。 探すすべを無くしてひとまず教室に戻ろうと図書室から出た瞬間、肩に鈍い衝撃が走った。