「実は、ストーカーの正体が分かったんだ」 ストーカーの正体……? 直人君の言葉に顔から血の気が引いていく。 まだその話……小野君にしてないよ……。 背中に冷たい汗が伝いあたしは体を硬直させた。 「何の話してんだよ」 「姫川さんに気味の悪い手紙届けたり、後を付けてた奴の正体が分かったってこと」 直人君がそう説明すると隣に立っている小野君から痛いほどの視線を感じた。