携帯のリダイヤルからケン兄の名前を探していると、突然ポンッと肩を叩かれた。 体がビクッと震え、頭の中に警報を知らせるサイレンが鳴り響く。 「……やっ!誰?!」 思わず肩に置かれた手を振り払って身構えると、 「どうしたの?そんなに驚いて」 直人君が手を引っ込めながらあたしの顔を覗き込んだ。 「……よかった……直人君だったんだ……」 ホッと胸を撫で下ろして呼吸を整えようと深く息を吐く。