「あ、そういえば……」 屋上に呼び出された理由を聞き忘れていた。 小野君の笑顔を見れただけでそんな大事なことが頭から吹き飛んでしまうなんて。 やっぱり小野君の言うとおり、あたしは能天気なのかもしれない。 「何でここにあたしを呼び出したの?」 恐る恐るそう問い掛けると、小野君は手に握られていたビニール袋をあたしに手渡した。