「遅ぇよ。何してたんだ」


「……ごめん!」


目を細めて眉間に皺を寄せると、小野君はドカッとその場に腰を下ろした。


「隣、失礼します」


遠慮がちに小野君の隣にちょこんと座る。



「今日はいい天気だね?」


顔に光を浴びながら目を瞑ると、気持ちまで晴れ渡るようだ。