「ちょっと屋上に行ってくる」 今朝の出来事を話すと、舞子は何故か妙に嬉しそうだった。 「男はね、ライバルが現れるといい刺激になるんだって」 そんな自信満々の舞子の言葉をあたしは全く理解できなかった。 でも「今は耐え時だよ」と言ってあたしの背中を押してくれた舞子は、あたしと小野君の恋を応援してくれているんだろう。