「この英文を訳すと意味は……――」 授業中も頭の中は小野君のことでいっぱいだった。 頭がパンクしてしまいそうで机に顔を伏せて目を瞑っても、小野君の顔が浮かぶ。 何をしていても小野君があたしから離れてくれない。 「勝手にしろ」 小野君の言葉はあたしの心にかなりのダメージを負わせた。 きっとこれがゲームだったら、あたしはゲージ0になって死んじゃってる。