携帯の着信が鳴り、携帯を開く。

「え!?」

画面の文字に驚きを隠せず、夜の街で1人大声を上げる。

《ナナも来るよ〜ん》

冗談とも受け止められるアヤからのメール。

ナナ=雪原ナナ。
この近くで一番美人。
ここらへんでナナと言えば1人しかいない。

《あたし、話したことないんだけど》

《大丈夫〜この機会に丁度いいじゃーん》