屋上につくとすぐに純が腕から手を離して私の方向へ顔を向けた。 「爽が付き合ったことは知ってるだろ?」 「・・・一応」 なんで純がそんなことを聞くんだろう。 ただでさえ傷ついてんのに。 「あいつに告白しなくてもいいのかよ?」 「なんで告白するの?」 「爽のこと好きなんだろ?」 待てよ。なんでそのことを純が知ってるの? 私、虎と莉子にしか教えてないのに。 「お前の行動ですぐにわかんだよ。馬鹿だからさ」 「馬鹿は関係ないし!もう爽は付き合ってんだから嫌なの!」