俺は一応不良チームに入っている不良だけど遅刻とか時間には几帳面な奴だと思う。 「行ってくる」 俺は先に行った父さんを見送ってきた義母に言う。 「行ってらっしゃい」 笑顔で返されて俺は少しだけ身を引く。 こんなふうに行ってきます、行ってらっしゃいを交わすのはつい最近。 まだ慣れないこの幸せな家庭に俺はついて行けるのか? そんな不安を胸に抱きながら学校へ向かう。 俺は自分のバイクに跨がり学校へ突っ走った。