何故命令形? 「なんでよ?」 「なんでも。来ないと屋上から飛び降りるからな」 「行きます」 私のせいでチビが死ぬなんて縁起が悪すぎる。 化けて枕元に立たれたら嫌だもん。 「素直になれ」 「チビもね」 「チビじゃねえし!」 こうして私達の幼稚園児並の口喧嘩が始まったのです。 ああ、また遅刻だ。 担任の鬼のような顔が目に浮かんだのでした。