光のショーが、一瞬、消えた。

空に一番近い場所で。

そして、新しい七色の光のショーが始まった。

その光は、一番高く、空に近い俺たちにも、キラキラと輝いて、届いた。










はらりと落ちる、雫。

止まらなくなった、雫。











「…………美羽。」


隣に席を移し、そっと伸ばした手を、彼女のぎゅっと握られた拳に乗せた。

手の甲に落ち続ける雫。


笑顔を見たかったのに……。










「………ありがとう。」









静かに視線を上げ、隣にいる俺に合わせた。

その瞳は、たくさんの雫をこぼし続けながら、虹色に照らされ、とてもとても綺麗だった。