――また石?

何のこと?


訳が分からず首を振る茜の胸に、突然灼熱感が走る。


驚いて反射的に胸に手をやると、ペンダントに触れた。

 
「熱っ!?」


触れた手に伝わる熱に驚いてペンダントを見詰めると、青白く発光している。


瞬間、それがあの「閃光」に変わる。 


――ああ、あの光、このペンダントだったんだ……。
 

再び薄れ行く意識の下で茜は、ぼんやりとそんなことを思った。