娘の真剣な表情に、茜の口から思わずクスクス笑いが漏れる。 まだ六歳。 幼い娘には、ピンと来ないのかもしれない。 でもいつか、年頃になったとき、このペンダントに願いを込める日がやって来るのだろう。 「さて、美樹ちゃんは、お皿を並べてくれるかなー?」 「はーい」 ――そしてもし、その力が必要になったときは、きっとあなたを守ってくれる。