茜は反射的に、両手で頭を庇った。 ぱあっ――と、青い閃光が走ったような気がした。 「あ……れ?」 痛くないぞ? そんなに大きな段差じゃなかったのかな? たいした衝撃も無いことを不思議に思いながら、頭を覆っていた手をゆっくり外し、恐る恐る目を開けた。 周りは、ほの青い光で満ちていて視界が開けていた。 遥か下の方に、何か金属質の妙にこの場にそぐわない物が見える。 え、下の方……? 「あ、あれ?」