そこには人間が転がっていた。 一目でそれと分かる、赤い血。 その全身がおびただしい血で染まっていた――。 「敬にぃっ!?」 呪縛が解けたように茜が駆け寄る。 生きているようには、見えなかった。 顔色は、青いのを通り越して紙のように白い。 血が全て流れ出してしまったかのように、生気が感じられない。 茜は座り込むと、血まみれの敬悟を抱きかかえた。 「敬にぃ!」 雨と血で濡れそぼり、ヒンヤリとした身体。 その余りの冷たさに戦慄が走る。 「敬にぃっ!?」