「私どもは、これより先には入れません。茜様お一人でどうぞ――」 そう言って、行ってしまったお付きの女性達。 その姿が消えたのを恨めしげに見詰めていた茜は、意を決したように、洞窟の奥を睨んだ。 ごくり――。 つばを飲み込む。 手にしているのは、渡されたロウソクの頼りない灯りだけ。それはむき出しのごつごつした岩肌に、ゆらゆらと不気味な影を刻む。 「怖くない。怖くない。なんて言ったって、私は100パーセント、エイリアンなんだからっ」 ぶつぶつとそんなことを呟きながら、怖々、進んで行く。