「……これが、我が血を受けた者か。非力過ぎて興ざめだ――。まあ、良いわ。最後の役に立って貰うぞ」 鬼はそう言うと、敬悟を軽々と担ぎ上げ、茜のいる洞窟へ足を向けた。 一際大きく響く雷鳴と共に降り出した土砂降りの雨が、敬悟の流した血の後を洗い流して行った。