いつも何処かで感じていた、孤独感――。 学校にいても友人とバカ騒ぎをしても、ガールフレンドと付き合っていても、それはいつも付いて回った。 優しい伯父夫婦。その生活に何の不満も無かった。 温かく、平穏な毎日。 それでも感じてしまう、どうしようもない孤独感に押しつぶされずにいたのは、茜がいたからだ。 『敬にぃ!』 自分を呼ぶその声が好きだった。 「茜……」 すまない――。 敬悟は、自分の意識が遠のいて行くのを感じた。